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空気清浄機
 Pasta-Dictionary (パスタ辞典)
パスタを抜きにして、イタリア料理は語れません。乾燥パスタだけでも大変な種類です。ここでは、乾燥パスタに的を絞って紹介してあります。生パスタにも、ラビオリ、アニェリ、ニョッキ等、沢山の種類があります。 日本の麺類と違うところは、茹でる時に塩味をつけるとこ。1Lの水に10gの塩が基本。しっかり塩味をつけます。茹であがったパスタを無塩バターで絡めるだけでも「パスタ・アル・ビアンコ(白いパスタ)」というメニューになります。文字通り日本人にとっての(白い)ごはんですね。 皆さんも、自分のお気に入りパスタを探してください。
 乾燥パスタ

 Penne rigate/(ギザギザ) ペンネ
イタリアで最もよく食べられるパスタ。スパゲティーと双璧を成すパスタの王様です。(いや、むしろ女王か?!)まわりに筋が付いているので、よくソースに絡みます。
 Penne liscio/(ツルツル)ペンネ
少し細めのペンネ。表面がツルツルしたのが「リッショ」ギザギザしたのが「リガティ」と呼ばれます。リガティといってもバイクメーカーの「ドゥカティ」とはなんの関係もありません。(え、知ってた?!)
 Maccheroni/マッケローニ
日本でいうマカロニより太めです。余談ですが、その昔、日本でイタリアの西部劇はマカロニ・ウェスタンと呼ばれていました。アメリカではスパゲティ・ウェスタンと呼ばれていたらしいのですが、日本では当時マカロニの方が知名度が高かったため独自の名称を考えたのだとか。
 Maccheroni liscio/(ツルツル)マッケローニ
これが日本でもお馴染みのマカロニ。トマト、バジリコ、オリーヴオイル、オリーヴ等と合わして、冷たく食べることはありますが、イタリアには基本的にマカロニサラダというメニューはありません。イタリアの旅行先で注文しないように気を付けましょう。
 Fsilli/フジッリ
くるくる螺旋パスタ。よくソースが馴染むので、どんなソースにもよく合います。見た目にもかわいい。
 Gnocchetti/ニョッケッティ
生パスタのニョッキと間違えやすい名前ですが、小振りの乾燥物です。地味な存在ですが、レストラン等でもよく見る定番パスタです。
 Chifferi/キッフェーリ
おばQ的形のあいきょうがあります。それでいて必ずソースがパスタの中に入ったまま食べられる合理的な形。
 Farfalle/ファルファッレ
『ちょうちょう』という名前のパスタ。これも定番のパスタです。トマト系ソースと相性がいいです。オペラで有名な蝶々婦人が愛して止まなかったパスタがこれです。(うそです)
 Conchiglie/コンキイレ
貝殻状パスタ。ちょっと聞き違えると『根気入れ!』という何だか恐ろしい響きのパスタになります。
 Conchigliette/コンキィリェッテ
小さい小さいパスタ。(ていうか大きいクスクス?)ミネストローネ等、スープ物に入れます。
 Orecchiette/オレッケッティ
名前の通り、耳たぶ状パスタ。(イタリア語でオレッケは耳という意味)生でも作ります。こってり系ソースに合います。
 Pizzoccheri/ピッツォッケリ
そば粉(イタリアでも食べるんですよ!)で出来たパスタ。北イタリア特産。パデッラの一押しパスタです。これをキャベツ、じゃがいも、チーズ(フォンターナ、グラーナ)、バターといっしょに調理します。基本的に、このパスタで作るメニューは同名の「ピッツォッケリ」だけという個性派。
 棒状パスタ

 Cappellini/カペッリーニ
細々スパゲティー。イタリアの中華屋さんでヤキソバ関係の注文をすると、このカペッリーニが使ってあることが多いです。(それで?)
 Spaghetti/スパゲッティー
元祖スパゲティーです。その昔中国から麺食が伝わり、イタリアで成熟したのがこのスパゲティーだそうです。イタリア本国でももちろん主役のパスタです。
 Linguine/リングイーネ
少し太目、平たいスパゲティー。ちょっと形が違うだけで、食感が違ってくるのがおもしろいです。
 Tagliatelle/タリャッテッレ
太目で平たい、名古屋名物のきしめんに近いです。きしめんと違うのは、基本的に生地に卵を入れて作ってあるところ。生の物もあります。アーリョ、オーリョ、ペペロンチーノで食べるタリャッテッレはイタリア麺類の真骨頂。名古屋方面の方どうぞ。
 Bucatone/ブカトーネ
マカロニの切ってない物と思ってください。迫力満点。でもちょっと食べるのが難しいです。
 付録: パスタレシピ
ここではちょっとだけクチーナより、パスタレシピをいくつかご紹介します。
(5) ボッタルガというのはボラのタマゴの乾燥させたもの、イタリアのからすみです。これをボンゴレ・スパゲティーにかけると「潮の香り」が漂います。最初にアサリを茹でた湯でスパゲティーも茹でてしまうのがポイント。また海の幸系のパスタにはパルミジャーノは禁物です。

(6) ペスト・ジェノヴェーゼはバジリコと松の実とパルミジャーノとオリーヴ・オイルをすりつぶしてペースト状にしたソースです。家で作るときはミキサーでOK!塩加減はお好みでね。沢山作って瓶詰めにしておけば、忙しいときにも大活躍してくれます。

(14) ゴルゴンゾーラのソースを作りましょう。まずセロリを細かく切ってバターで炒めます。そこへサイコロに切ったゴルゴンゾーラをいれて一煮立ちさせ、リコッタチーズも加えます。別で塩茹でしたパスタとあわせて出来あがり。

(16) 鶏肉の猟師風をパスタのソースにします。玉ねぎのみじん切りをオリーヴオイルで炒め、一口サイズに切った鶏肉を加えます。ここでワインかブランデーを少したらします。トマトの湯剥きした物をサイコロに切り、マッシュルーム、パセリと加え、煮込みます。今回はパスタのソースにするので、パスタを塩茹でするのも忘れずに。(笑)茹ったパスタをソースに絡めて出来あがりです。手に入ればローズマリー、サルヴィア(セージ)を加えて煮込めば、更に風味がよくなります。
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