イタリア語がわからなくても、英語が苦手でも、もう大丈夫。ジェスチャ-だけでイタリア人とわかり合える画期的イタリア生活入門書。旅行前必見。 第1巻
 
 

  その壱 ケブオ-ノ


 まずは基本編、レストランで「ワア、おいしい」と言うとき、「ケ ブオ-ノ」といいます。そのとき上図のように、ほっぺたに人差し指をあててヒラヒラと回転させます。これを数回くりかえします。このジェスチャ-だけで「おいしい」と伝わります。
 レストランなんかで「どうでしたか、お気に召しましましたか。」と聞かれたら(もしくは、そう聞かれたような気がしたら)、とりあえずこのジェスチャ-をしとけば、相手は喜びます。かといって、おいしくなかったときまでやる必要はありません。
 

  その弐 ケ ベッラ


 イタリアの男の子は街できれいな女の子とすれ違うとかならず振り向きます。じろじろ見ます。女の子の方も悪い気はしません。
 そんな時、上図のように、あごをつまむような動作を2回繰り返します。「ケ ベッラ(ワット ベアウティフル)」とか「マンマミ-ア(スゲェ-)」とか言います。女の子がかっこいい男の子を見つけた時は、「ケ ベッロ(カッコイイイイイイイ)」。
 女優さんやタレントの話をしていると、人によってこのジェスチャ-をする対象がまちまちで、好みはすぐばれてしまいます。(だからどうした。)
 

  その三 コザディ-チ


 両手を合わして指先を前方に向けます。そのまま上下に数回振ります。これは何か納得出来ないことがあるときにするジェスチャ-です。
 例1:ACミランのファン、「今年も優勝はいただきだ」 インテルミラノのファン、このジェスチャ-をしながら、「コザディ-チ!(何言ってるの)最後に笑うのはこちらだってば」
 例2:インテルミラノのファン、「何てったってNo.1(ロナルド)はうちが持ってるからね。」 ACミランのファン、「コザディ-チ!あんなのだだの木材だよ。」
 例3:1,2を聞いていたユヴェントスのファン、「ちょっと君たち何言ってるの、優勝はうち、No.1もうち(デルピエロ)。」
 

  その四 コザヴオイ


 その三、コザディ-チとほぼ同じ意味で使われます。(こちらのほうが、ちょっときついです)直訳:「なにがほしい!」意訳:「だから何だってんだ!」 また、このジェスチャ-をするときに「オウッ」と一声かけると、なお効果的です。
 例:「コヒ-、いくらですか?」「はい、2000万円。」「オウッ!」
 

  その五 オファ-メ


 よこっぱらに空手チョップ(でも手は親指のほうからね)を数回くり返すと、「オファ-メ(おなかすいた)」と言う意味のジェスチャ-になります。
 レストランに入って「いや-、おなかすいた。とりあえずビ-ルと何か軽く前菜をお願いします。」なんてケ-スにはちょうど良いですね。(ホントはこんな場合には、あまり上品なジェスチャ-ではないのでおすすめできません。)
 きどったレストランなどで、バカ高いくせにほんのちょっとしか料理が出てこないときに、ウエイタ-が「いかががでしたか?」と聞いてきたら、すかさずこのジェスチャ-で応戦。(このほうが気が利いてますかね。)
 

  その六 キセネフレ-ガ


 あごの下を指の背で数回さすります。これで「興味ないね」とか「関係ないよ』とか言う意味のジェスチャ-です。
 自分のまったく興味のないことについて質問された時などに便利です
。  用例1:「次の国会では何とかあの法案が通るといいけどな。」「興味ないね、それにしても、やっぱ今年もユべントスが優勝かな。」
 用例2:「ねえ、明日の夜おどりにいかない?」「興味ないわ、それより新しいワンピ-スがほしいわ。この間ちょっと気になるの見たのよ、あの通りで。」
 

  その七 ペスカ-ト


 親指を前歯の裏に当て、上のほうに引っ張られるようなしぐさをします。これで、「や-い、ひっかかった、ひっかかった」という意味。
 冗談をまに受けた人に対して使います。または、まじめにだまされちゃった人について何かおしゃべりするとき。
 用例:「この間さあ、スパゲティ-収穫してるところをTVで見たよ。あれ、けっこう大変な仕事だよね。木にこうやってなってるのをさ、ナイフでこうやって根元から切ってさあ・・・」「えっ?スパゲティ-って木になるの?」「ああ、ひっかかった」
 注:しかし、このジェスチャ-は、イタリア旅行で役に立つとは、とても思えません。あしからず。イタリア人でも一生使わないですます人もいるほどです。
 
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