
セーリエAでは、最近審判のミスがいつも大きな話題になっています。試合中の審判の判定について、試合後のTV番組などで解説をするとき、スローモーションのアップ映像で判定が正しいかどうか検証するんだけれど、そりゃあいろんな角度からスローモーションで確かめれば、ミスだって見つかるだろうというものです。それを番組に出演している評論家や解説者が「ほら見ろ!手に当たってないじゃないか」とか「そう、ここ!ここでボールにつま先が当たってるでしょ?!」とか言い合っています。そういう傾向で新聞の記事にもなるので、「モニターの検証では、昨日のインテル戦でのPKは存在しない」とか書いたりします。当たり前のことなんだけれど、審判は肉眼で、自分の位置からプレーを監視しているので、後からスローモーションで拡大した映像を使ってチェックすれば、判定が必ずしも正確であるわけがないのは分かりそうなものだけれど、それでも、そんな話題を興奮しまくって議論するイタリア人は、おいらなんかから見ると別の意味で興味深いです。
おかしいのは、過去に審判を使って不正をしていたユベントスやミランが、最近は「審判のミスで勝てなかった」とか、よく不平を言うようになりました。逆に過去にユベントスやミランの審判工作で一番被害にあっていたインテルには、なんだか審判がひいきをしているかのような報道があったりしたため、インテル側は抗議の意味もあり2週間ほど記者会見を拒否していました。で、久しぶりにマンチーニ監督が記者会見をしたら、やっぱり審判への質問が集中するので、つくづくおかしな人種だとおもいます、イタリア人。
審判以外でちょっとした議論になっているのが、ミランのパトー(18歳)とインテルのバロテッリ(17歳)の若者の比較。パトーは、ブラジルでも代表候補で移籍金も30億円を超えた選手。一方バロテッリは、セーリエCから2年前にインテルにやって来た選手で、移籍金は500万円程度だったようです。彼はガーナ出身でイタリア育ちなんだけれど、今年の夏にはイタリア国籍を取得予定で、将来はイタリア代表候補と言われています。10年前なら「インテルはお金で選手を買うばかりで、育てることが出来ない」なんて皮肉をよく聞いたものですが、最近はこういう視点でもインテルとミランやユベントスの立場が逆転しているのが面白いです。