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ナポリのおじさん、工場で働いています。ある日のこと、ちょっとした用事が出来たので、一人でロンドンに行くことになりました。 さあ、こまりました。だっておじさんは英語が話せません。日曜日、家族皆が集まった昼食のとき、その話題になりました。「困っちゃったよ、もう英語はてんでわからんし。」親戚の人がいいました「なんだ、そんなことか、そんなら心配はいらんべ。 何しろロンドンていやあ都会だで、誰でも外人観光客に慣れとるでよう、ゆっくりしゃべれば何でもわかってくれるで。」「ほう、そうゆうもんかね。」「そりゃそうだわ、要はゆっくりゆっくりだわ。」
さて、ロンドンに着いたおじさんまずはホテルへ。得意のジェスチャ-でチェックインをすまして、いざ街へ。「何だかシャキッとしないな、こういうときはカフェにかぎる。」
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おじさんはバ-ルをさがします。そして、ありましたありました、イタリアンカフェバ-ル。注文するときは・・・ゆっくりゆっくり!
「すいませえええん・・・カアアフェエエをひとおおおおつ、・・・おおおねがああいしまあああす。」(勿論ここはイタリア語です。 スロ-モ-ションの感じで読んでね)ウェイタ-が答えます。「はあああい、かしこおおおまりいいましたあああ。」
うれしそうにカフェを飲むおじさんにウェイタ-が尋ねます。「どおおこかあらああきたのおおお?」「はああい、イタリアのおお、ナアアポオオリイイからああ。」 「あああああ、それじゃあああ、ぼくとおおいっしょおだあああ。」「なああんだああ、あなたもおおイタリア人かあああ、じゃああ、なんでええさっきからああぼくたちいい、英語でええしゃべってるのおお?」
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